One Control BJF Buffer
One Control / BJF Buffer
ワンコントロール / ビージェイエフバッファー
世界中のどこを探してもBJF Bufferと同じ部類の商品はありません。彼と我々が考え抜き、到達したこの商品を皆様が自由なアイデアのもと使うことができたとしたら、それが私たちにとって、とても嬉しいことです。
2011年12月24日。
かねてより交渉中であったBJ氏がワンコントロールに加入しました。
今後ワンコントロールの全商品についてのアドバイザーとして、商品を共同で発表することに合意しております。
BJ氏について少しだけお話ししたいと思います。
とはいえ、これを読んでいただいている皆様は、BJ氏の偉大は功績についてはここで述べるまでもなく知っていると思いますので、簡潔にお話しいたします。
2000年10月にギターペダルブランドBjfeを創設。
創造性溢れるエフェクターを数多く発表し、熱狂的なファンを獲得します。
その後彼にとっておそらくもっとも世界的に成功したブランドである
Mad Professor製品の全回路を設計。やはりここでも世界的名声を手にします。
その後Bearfoot fxなどにも回路を提供し、こちらもまた生産が追いつかないほどの人気を博します。
最近ではピックアップなども独自の解釈で開発しています。
そして2011年、我々One Controlに彼の叡智がここ日本で結集します。
シンプルでいて使いやすく、直感的に操作できる機材は
世界中のミュージシャンが好むということを知りました。
楽器機材がミュージシャンの直感を阻むことは
やはりどこの世界でも許されないのです。
もう一度言います、日本から世界へ。
私たちワンコントロールは、世界進出のために足りなかった最後の強力なキーを、手に入れました。
2011年12月、Bjorn Juhlより、私たちのもとに、彼のバッファーに対する想いが伝えられました。彼はこう語ります。
『バッファーに対して、一番大きく求められるのは、ゲインを正確に1にすること。バッファーではこの5点が大事だ。
ゲインは正確に1を刻むこと。
インプットインピーダンスでは、音を変えないようにすること。
アウトプットは強くなりすぎないようにすること。
ノイズは極限まで少なくすること。
オーバーロードしたときに、音が悪くならないようにすること。
このような場合私には二つのアプローチがあったが、One Controlと話し合いそのうちの一つを製品として発表することにした。
今までのバッファーの多くは、ミュージシャンたちが思っていたとおり、音がブライトに変わり、音が痩せる。そしてケーブルとピックアップによって音が全然違う。しかしBJFバッファーにはそんなことがない。
定義通り、バッファーはソースからロードをしてパッシブの音を大きくしつつ、電圧を変えないということが重要だ。ギターシグナルは複雑なため、音の高さによってもインピーダンスが違う。だから、周波数レスポンスもシグナルによってレスポンスが違う。このバッファーの有益な点はケーブルが長くてもシグナルが変わらないことだ。ペダルボードにたくさんエフェクターが並び、パッチケーブルを沢山使っても同様だ。
ゲインステージを作る、たとえば、普通のソースステージでゲイン一倍で、フェイズインバートが起こり、ロードディペンデントだったとした場合、音が少し歪む可能性がある。このサーキットはヴォルテージが広く、歪みが少なくなければならない。だからこのクラシックオペアンプを使うことにした。
このバッファを作る際に、たくさんのサーキットが思い浮かんだ。それらの共通点は全部ゲインが1倍というところだけだ。
バッファーのサーキットで、スイッチャーとしても使うので、バイパスが出来ることを考えるとすると普通のソースフォロワとエミッタは使えない。そのようなサーキットを使うとシグナルが少しだけ下がる可能性があるからだ。
普通のゲインステージを使うと、シグナルのフェイズインバートが起こるが、ディストーションの音は素晴らしい。このサーキットはシグナルロードによって音が変わるが、ギターやベースなら大丈夫だ。バッファー特性を考えてクラシックオペアンプを使っている。
バッファーのインピーダンスはギターやベースの音がとても良い音になり、さらにピークを起こさない値に設定した。
このバッファーは世界中の人々に使ってもらいたいと考えて開発した。そのため回路を保護するための対策も万全になっている。オペアンプは回路の外部からシルバーマイカコンデンサによってオーバーパワーするように設定し、それによりオーバーロード特有のサウンド変化がほとんど感じられない。また、放電ノイズが起こらないようにアンチパラレルダイオードを使用している。これはツェナー、エミッタフォロワが故障を起こさないようにすることにも役立っている。
私は今までにいろいろなブランドのためにいろいろなデザインを提供してきた。私はこれからも本当の友達のためだけに、製品を作りたい。One Controlならこのバッファを作れると思う。彼らの製品を見たが、彼らのシステムは一生使い続ける人もいると思う。そういった製品に私のバッファが使われるとしたらそれはとてもエキサイティングな仕事だ。だから手伝いができたらとても面白そうだと思った。彼らが作る製品であれば私の名前を冠した製品を発売することに、何も心配が要らない。完成を楽しみにしている。』
by Bjorn Juhl